原因から直す。
いろんな意味で
表に出ない仕事です(笑)
高校の求人で保全の仕事を見つけたのをきっかけに東播に入社しました。初めの1年はいろんな現場周りをさせてもらい、その後、染色の現場を経て保全の仕事に。保全って機械の動きを知らないと直せませんからね。染色工程がわかるからどこが悪いかとか見当をつけて直せるんだと思います。機械ってどんどん変わっていくので、部品が廃盤になることもあります。織機に関しては現場の人が基本的には慣れていて、調子が悪かったらまずはいろいろやってみるけど、難しくなったら私たちに声がかかります。
修理が必要な頻度ですか?毎日なにかしら調子悪くはなってますよ(笑)。最新の機械は初期不良も多いですし、一方で20年選手の古い機械も結構いるので。
最新も20年選手も
直すのが仕事
保全には4人いて、2名が加工、2名が染色周りを受け持ち、全員であっち行ったりこっち行ったりして修理します。
保全4人組のうち1人は2年前に入社した50歳の人がいますが、後はベテラン揃いです。基本的には機械を直すのが好きな人ばかり。油まみれになりますからね、汚れても嫌がらない人たちだと思います。
私たちが在中する電機室は比較的整然としていますが、一方で染色の保全室には道具がいっぱいあります。ガラクタばかり置いてるって思われていますけど、「この部品が欲しい!」っていうのが見つかるのもここ。「片付けてガラクタは捨てろ!」って言われるんですけど、実際は宝の山なんですよ。自分としては雑然とした中でも「あの辺にあれあったなあ」って覚えてますから、逆に整理したらわからんようになります。
保全4人組のうち1人は2年前に入社した50歳の人がいますが、後はベテラン揃いです。基本的には機械を直すのが好きな人ばかり。油まみれになりますからね、汚れても嫌がらない人たちだと思います。
私たちが在中する電機室は比較的整然としていますが、一方で染色の保全室には道具がいっぱいあります。ガラクタばかり置いてるって思われていますけど、「この部品が欲しい!」っていうのが見つかるのもここ。「片付けてガラクタは捨てろ!」って言われるんですけど、実際は宝の山なんですよ。自分としては雑然とした中でも「あの辺にあれあったなあ」って覚えてますから、逆に整理したらわからんようになります。
対応力、そして大変さに
向き合える力
僕らの仕事というのは予定が組めないんです。機械の調子は急に悪くなるものですから。突然電話かかってきて、「動かん、直して!」となるわけです。場合によっては休日に出てきて修理することもあります。だって平日だと他の機械が動いていて、止めるわけには行かんので直せないってこともあるんです。その点、休日なら止まってるから、「えいや!」で直せる。
直すのって5分10分でできることはほとんどないので、月に4回とか休日出勤とかあります。でもね、保全のみんなで休日にパッと集まって直すと効率いいんですよ。
この仕事の面白さは“毎回違う”ことです。故障部分が決まっていたらマニュアルですぐ直せるんですよ。でもね、微妙に違う、前と一緒かなと思っても直し始めたら「あれ?違う原因だぞ。」なんてこともしばしば。自分らでとにかくやってみて、これはしんどいぞとなったら機械メーカーさんを呼んで見てもらう。その繰り返しで経験がついてくるんです。
大変そうって言われますけど、そんなに大変って思ったことはないですね。もちろんいつまでに直せとか早くとかせかされたら焦りますし、故障があっちもこっちも何て重なるとバタバタはしますが。
直すのって5分10分でできることはほとんどないので、月に4回とか休日出勤とかあります。でもね、保全のみんなで休日にパッと集まって直すと効率いいんですよ。
この仕事の面白さは“毎回違う”ことです。故障部分が決まっていたらマニュアルですぐ直せるんですよ。でもね、微妙に違う、前と一緒かなと思っても直し始めたら「あれ?違う原因だぞ。」なんてこともしばしば。自分らでとにかくやってみて、これはしんどいぞとなったら機械メーカーさんを呼んで見てもらう。その繰り返しで経験がついてくるんです。
大変そうって言われますけど、そんなに大変って思ったことはないですね。もちろんいつまでに直せとか早くとかせかされたら焦りますし、故障があっちもこっちも何て重なるとバタバタはしますが。
表に出ないけど
大切な仕事だって思います
もちろん、若い時は思うように休めなかったり、遊びたいのに出てこなきゃいけなかったり、いっぺんにあっちもこっちも壊れたって言ってきて、直している途中でこっちを先にやれって横から言われたりしてカッとなったこともありましたし、仕事辞めようかって思ったこともありますよ。僕らの仕事って機械が壊れたっていうマイナスな時に発生する仕事じゃないですか。機械壊れなかったら「今日何しよう?」ってなる。でもそれは会社にとってはいい状態でしょ。何もなくてあたりまえ。故障っていうトラブルがあっての仕事ですから。
表に出ないものなんですよ。生地織ってる会社なのに生地の名前に詳しくないですし、最終製品とかなかなか見ないですから。でも東播の生地が日々作られていく支えになっていること、誇りに思えることもいい仕事だと思います。まあ、お話ししたように基本は機械が壊れたらそこから仕事が始まるので、定期的な予定は立てられませんけど、一応12時〜1時が休憩で、電機室で昼ごはん食べたり、ちょっと余裕があるときは車の中で昼寝したりしてます。東播って居心地がいい会社なんですよ。長年現場にいますからみんな知ってますし。でも新しく入った人とか、最近女性も増えましたから、名札とかあったらいいなって提案したいと思います!
表に出ないものなんですよ。生地織ってる会社なのに生地の名前に詳しくないですし、最終製品とかなかなか見ないですから。でも東播の生地が日々作られていく支えになっていること、誇りに思えることもいい仕事だと思います。まあ、お話ししたように基本は機械が壊れたらそこから仕事が始まるので、定期的な予定は立てられませんけど、一応12時〜1時が休憩で、電機室で昼ごはん食べたり、ちょっと余裕があるときは車の中で昼寝したりしてます。東播って居心地がいい会社なんですよ。長年現場にいますからみんな知ってますし。でも新しく入った人とか、最近女性も増えましたから、名札とかあったらいいなって提案したいと思います!
直ると嬉しい。
だから学び続ける
他の職人さんもそうかもしれませんが、現場で一緒にやるしか学ぶ方法はないんです。高卒後ここにずっといますけど、まだわかってないこといっぱいありますよ。調べて、やってみて、無理ならメーカーさんに相談してみて、またやってみて、の繰り返しです。
向いてる向いてないでいうともちろん実質的に汚れたりするのが嫌な人は僕らの仕事はできないですけど、それ以上に「なんとかならへんかな、こうちゃうか。」なんてあれこれ試して、うまく行かなくて、また試して、でも直った時に嬉しい!って思える人は向いてると思います。ようやく直った機械も壊れるのは理由があるんです。いろんな条件によりますから一概には言いませんけど、機械を使う人の中にも丁寧な人もいれば荒い人もいますから。直接は言えませんけど、工場長さんとかに「もうちょっと機械、丁寧に扱ってあげてください!」って言ったりはします。
向いてる向いてないでいうともちろん実質的に汚れたりするのが嫌な人は僕らの仕事はできないですけど、それ以上に「なんとかならへんかな、こうちゃうか。」なんてあれこれ試して、うまく行かなくて、また試して、でも直った時に嬉しい!って思える人は向いてると思います。ようやく直った機械も壊れるのは理由があるんです。いろんな条件によりますから一概には言いませんけど、機械を使う人の中にも丁寧な人もいれば荒い人もいますから。直接は言えませんけど、工場長さんとかに「もうちょっと機械、丁寧に扱ってあげてください!」って言ったりはします。
機械の
お医者さん
遠心脱水機(シワ加工)が壊れた時あったんです。なんかね、どうやら謎の配管があるらしく、マンホール開ける立ち会いすることになり、地面掘ってみたんですよ。で、どこに配管が通ってるか調べてみたら多分生まれる前のものかなっていう年代物で。ここまでくると機械だけ直してるっていうか「保全の仕事ってここまでやるの?」って感じですよね。
ちょっとお医者さんみたいかなって思う時もあります。傷とか病気の場所だけ見て治すっていうよりも、原因やそもそもいつから調子が悪いのかなって調べたり、同じ病気だと思ってても患者さんによって違ったりしますし、一見ただの風邪かと思ったら違う原因があったりする。機械も同じです。面白いですよね。終わりがないんです。
ちょっとお医者さんみたいかなって思う時もあります。傷とか病気の場所だけ見て治すっていうよりも、原因やそもそもいつから調子が悪いのかなって調べたり、同じ病気だと思ってても患者さんによって違ったりしますし、一見ただの風邪かと思ったら違う原因があったりする。機械も同じです。面白いですよね。終わりがないんです。