Author Archives: admin@toban

藤田 貴久

一貫生産だからこそ段取りと連携で塁に出ていけるように 東播染工は5年ですが、その前に他の会社で染め、加工、織り、縫製の現場にいました。今は染色の現場を担当しています。出身は多可町です。 自分の担当する仕事以外の専門性の高い知識って、実際の現場では直接的に使うことはないかもしれませんが、知ることって大切だと思っています。たとえばですが同じ染めでも反応染料と分散染料、スレン染料の違いなど、染料の違いによって繊維との組み合わせや温度、圧の度合いなどそれぞれ違っていて、それがなぜなのかを知っていることで見えてくるものが変わるんです。なぜなら言われたことをやることだけじゃなく、知っていることによって自分で見て、何かあった時に直したり対応していく力がつくからです。実際の現場で経験して得た知識だけではなく、先輩工場長さんに学んだことが大きいです。特に化学のことなんかは本当によく話してくれましたよ。質問したくて「ちょっといいですか?」って声をかけたら「焦るな。」って言われて。作業中は手が離せないから昼休み返上で話してくれました。まあ、おかげでお昼ご飯を食べる時間がよくなくなったものですが(笑)。…

片山 宗俊

頭の中の思いに色のピントをあわせる仕事 東播染工には2002年に入社し、染色と加工を交互に経験して今に至ります。 色って難しいんですよ。たとえばイエローは警告色だから人の認知はブレにくいけど、色を見る場所が蛍光灯、白熱灯、間接照明の有無などで全く変わるグレーやカーキ、ベージュみたいな微妙な階調は環境や感覚に作用されやすいんです。そういう“環境色”の話など昔は現場を知っているデザイナーさんも多かったのですが、経験が少ない方も増えていますし、間に入ってくださる商社さんを介して伝わってくるご要望も多いので、今はどんな環境で色を見ているかを知り、それに合わせて色を作っていくことをやっています。しかも東播染工は糸染、織、加工を一貫してやっていて、色はその過程でも変わり得るでしょう?…

丸山 直己

加工って人との出会いから名品が生まれるんです 東播に出会ったきっかけは知人の紹介です。工場の職人、加工の現場、テキスタイル、営業受け渡しを担当しました。その際、足立部長の仕事の一部をやらせてもらい。産元さんとのやりとりをしたのですが、加工営業が意外とできるなあって思われたんですかね。「じゃあ、いついつから担当してね。」ってあまりいろいろきちんと知らないタイミングで始めました。でも今、別の現場をやってみたいとかあまりそういう発想はないです。面白いんですよ、加工営業って。…

西村 誠

人も布も仕事も個性があるから面白い。だからこそ段取りが大事 私は西脇出身で、この仕事に着くまでは派遣で色々やってきました。でも繊維関係は東播が初めてでした。現場の中でも加工の機械って大きいでしょう?圧倒される感じしますよね。でも加工って作業が決まっているから、覚えやすいですよ。 今は機械が2台あるんですが、動いてる方が新しい方で操作はタッチパネルがあったりして使いやすく、今風です。スピード感がちょっと古い方とは変わりますけど。でもね、工場見学とかすると古い機械の方を「カッコいい!」ってみんな写真撮るんですよ(笑)。加工にもいろいろな工程がありますが、私が担当しているパーブルは加工の中でも現場の先頭の機械です。…

時政 和人

何をどこでするかそしてどう伝えるかが大切だと思います 東播染工に転職して12年が経ちました。東播で働く以前は布加工の仕事や外資半導体の工場にいました。出身はここ西脇です。 今やっていることは前職とは違う仕事ですが、私はやっていく中で楽しみを見つける方がいいなと思っています。たとえば、車の選び方でも人によってはこの車じゃなきゃ嫌だという人はいるかもしれませんが、私は車って何に乗っても楽しいと思っています。どちらかというと車の種類よりも行く場所やどこを走るかが大切で、道幅狭いところだったらコンパクトカーの方がいいし、荷物があるなら軽トラの方がいいかもしれない。乗るたびに楽しみを見つけるのがいいんですよ。それって仕事も人も加工の機械も同じだと思うんです。楽しいこともあれば嫌なことも出てくるでしょう?だから何をどうするかを楽しむことが大切。…

比嘉 ユリコ

仕事を通じて“好き”を見つける日々 服が好きでアパレルで販売をしていたのですが、工場の経験はありませんでした。でも東播染工の仕事が気になったことが入社のきっかけです。その時は事務職の募集だったのですが、竹内専務に面接いただきました。元々沖縄にルーツがありますが、出身は加東市です。 入社後、畦とりの工程を担当し、その後加工に移って今に至ります。基本的には加工にまわしても問題ないものが多いですが、難しい糸を使っている生地や注意が必要なものなどを見極めていく検査員さんの傍で朝8:30から仕事を始めて、夕方5:30まで、大体平均1万メートル、ロールで行くと100本ぐらいの検査結果をまとめていきます。…

野村 創

問題対応から名品が生まれる。それが加工の面白さ 東播染工との出会いは大学で見た募集がきっかけです。工学部理系だったのですが、繊維は服のためのもので、服はみんなが着ているわけだからこれからもなくなることはない、それなら安定している業界なんじゃないかなって思い入社して21年、加工一筋です。 加工という仕事がどんな内容なのか、入社当時はわからず始めましたが、やってきてわかった楽しさ、それは加工から新しいものが生まれ、人気商品になっていくことです。難しい加工であっても、たくさん受注をもらうことで私たちの精度も上がり、安定して世の中に生地を出していけるようになりますからね。 もちろん東播の中にもいろんな仕事があると思うんですが、どっちかというと営業は向いてないと思います。むしろ新しいものを創ることが好きですね。 この生地は加工という仕事の面白さがわかるかなと思って持ってきました。 起毛でありながらちょっとしっかりしてるでしょう?これ、作ろうと思ってできた生地じゃないんです。起毛素材で懸念される表面フラッシュ(生地表面の毛羽に火がつき、短時間に燃え広がる現象)対策として薬品で起毛を抑える加工をやったのですが、いい風合いが残りつつ、きちんとした感じの生地が生まれたんです。こういったものはイメージから色柄、風合いを考える通常の企画プロセスからは思いつきにくい、むしろ現場だからこそ作れる新素材かもですね。…