インタビュー
interview
染色:染色釜操作

藤田 貴久

FUJITA TAKAHISA
勤続6年目
染色
藤田さんの趣味

少年野球チームのコーチ

藤田さんの仕事

現場の係長。進行役が決めたスケジュールを上手くまわせるように、現場の段取りや優先順位を組んでいます。

一貫生産だからこそ
段取りと連携で
塁に出ていけるように

東播染工は5年ですが、その前に他の会社で染め、加工、織り、縫製の現場にいました。今は染色の現場を担当しています。出身は多可町です。

自分の担当する仕事以外の専門性の高い知識って、実際の現場では直接的に使うことはないかもしれませんが、知ることって大切だと思っています。たとえばですが同じ染めでも反応染料と分散染料、スレン染料の違いなど、染料の違いによって繊維との組み合わせや温度、圧の度合いなどそれぞれ違っていて、それがなぜなのかを知っていることで見えてくるものが変わるんです。なぜなら言われたことをやることだけじゃなく、知っていることによって自分で見て、何かあった時に直したり対応していく力がつくからです。実際の現場で経験して得た知識だけではなく、先輩工場長さんに学んだことが大きいです。特に化学のことなんかは本当によく話してくれましたよ。質問したくて「ちょっといいですか?」って声をかけたら「焦るな。」って言われて。作業中は手が離せないから昼休み返上で話してくれました。まあ、おかげでお昼ご飯を食べる時間がよくなくなったものですが(笑)。

お互いを
知ること

やりがいはどの工程でもそうでしたが、忙しいのは当然で、でも忙しい中で要望に応えられ、クリアできた時の達成感、その瞬間でしょうね。今って短納期なのですが、それに応えられるのもスッキリしますね。あと若い子達と仕事するんですが、口が立つ子もいれば、喋らない子もいる。人それぞれの個性があって、仕事への向き合いがあって、それが繋がって生地になる。仕事にはそれぞれに突き詰めていかなければいけないことがありますから。それを知るのもやりがいです。

連携と
段取りが大切

たとえば指示を出す人は一番全体の知識や流れを知ることが必要。各持ち場の人はその持ち場に関する知識をきちんと高めるといいと思うんです。そして仕事をこなしていく人たちはこなし方や段取りをする。みんなそれぞれが自分の役割の精度を上げることで全体が良くなるんですよ。そう、生地作りって段取りなんですよ。東播染工って染めから織り、加工まで一貫してやっていますから、その連携が大切。足の早い商品は先に行かせた方がいい、みたいに今の仕事だけでなくって次に来るもの、控えてるもの、その中で先に動かした方がいいものとスタンバイできるもの、その辺りをちゃんと俯瞰して繋がりで見ていかないと、せっかくどこかの工程で時間を詰めてもどこかでロスが出たり、待っている間に予期せぬことが起きたり。ちゃんと段取りよく塁に出ていくことを見ないといけないんですよ、野球もそうですよね。
社歴は浅いですが、いろんな現場にいたのでいろんなこと、みんなに聞いてもらえたら。
実際、現場の人数が足りないと思いますよ。一気通貫してみれる人がいると精度が上がるし、それぞれの知識をもっと共有していく機会があればと思います。
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