人も布も仕事も
個性があるから面白い。
だからこそ段取りが大事
私は西脇出身で、この仕事に着くまでは派遣で色々やってきました。でも繊維関係は東播が初めてでした。現場の中でも加工の機械って大きいでしょう?圧倒される感じしますよね。でも加工って作業が決まっているから、覚えやすいですよ。
今は機械が2台あるんですが、動いてる方が新しい方で操作はタッチパネルがあったりして使いやすく、今風です。スピード感がちょっと古い方とは変わりますけど。でもね、工場見学とかすると古い機械の方を「カッコいい!」ってみんな写真撮るんですよ(笑)。加工にもいろいろな工程がありますが、私が担当しているパーブルは加工の中でも現場の先頭の機械です。
ミシンも消火も
現場で覚えました
まず、機械にかけるために生地と生地をミシンで縫い合わせています。生地ごとに一回一回機械を止めたら暖気に時間がかかりますし、燃料もったいないでしょう?なので、一日中、生地がずっと繋がったまま機械を動かし続けるんですよ。ミシンなんてここに来るまでやったことなかったですよ。布幅が違うものも含めてある程度合わせたり、導布で生地と生地の間を埋めたりしてから機械に通していきます。パーブルでは布表面の毛を火で炙って焼く工程があります。普通に考えると布を炙るなんてちょっと信じられないですよね。しかも意外と近火で焼くんです。でも布も動いてるから燃えないんですよ、普通は。
もちろん布が燃えたり、現場の埃に燃えうつったりしたこともあります。多い時は2〜3年に1回くらいは燃えてましたよ。だから消火器を用意してるんですが、初期消火うまいですよ。
もちろん布が燃えたり、現場の埃に燃えうつったりしたこともあります。多い時は2〜3年に1回くらいは燃えてましたよ。だから消火器を用意してるんですが、初期消火うまいですよ。
流れを知って
動きを組み立てる
加工の仕事のコツは、そうですね、動きっぱなしというよりも段取りを組むこと、そのためにも流れを把握することが大事でしょうか。
どこの現場もそうかもしれませんが、やはりパーブルでも段取りが大切で、仕事の組み立てとかしなきゃいけないんですよ。工程もたとえば火で焼いたり、毛抜き、糊抜きなど多様ですし、生地も広幅や並幅、さらに色目も様々。普通晒しの後に蛍光晒しはいいけど、その逆はやってはいけないとかね。そう、段取り。先に何やって次どうするかとか考えるのが大切。受付から生地が来るんですが、前日に残ったものと合わせて段取りします。たとえば前日に蛍光使ったら、洗い流して終わっとかなきゃとかね。そんなちょっとした工夫が大切です。例えば前は台車に生地をのせていまして、まあ小口が多かったのもあるんですが、少量がバラバラしてると台車も足りなくなります。だったらある程度詰めるものは積んでほしいって事前に伝えたり、まとまりを作ることで解消できますよね。それって受付、ミシン、パーブルそれぞれの担当の前後の段取りを知らないと動けないということです。
どこの現場もそうかもしれませんが、やはりパーブルでも段取りが大切で、仕事の組み立てとかしなきゃいけないんですよ。工程もたとえば火で焼いたり、毛抜き、糊抜きなど多様ですし、生地も広幅や並幅、さらに色目も様々。普通晒しの後に蛍光晒しはいいけど、その逆はやってはいけないとかね。そう、段取り。先に何やって次どうするかとか考えるのが大切。受付から生地が来るんですが、前日に残ったものと合わせて段取りします。たとえば前日に蛍光使ったら、洗い流して終わっとかなきゃとかね。そんなちょっとした工夫が大切です。例えば前は台車に生地をのせていまして、まあ小口が多かったのもあるんですが、少量がバラバラしてると台車も足りなくなります。だったらある程度詰めるものは積んでほしいって事前に伝えたり、まとまりを作ることで解消できますよね。それって受付、ミシン、パーブルそれぞれの担当の前後の段取りを知らないと動けないということです。
マニュアル化できないから
個人が大切
もちろん仕事って大体のことは教えてもらえますが、その後は自分で考えて工夫するのが面白い。この後にホコリ出るやつ来るなら先に他を仕上げようとかね。
段取りって人によって違うでしょ。マニュアル化できないんです。むしろバラバラの方が個性があっていいんです。スピードはある程度一緒。決められたものはある程度あるからそれをどのように組み立てるかは個人です。
自分で段取りを組んで休憩も調整しています。生地が多い時は残業になるから休憩を後半に取ったり、生地が少ない時は先に休憩を取ったり。お昼ご飯のときも機械から離れられないのでおにぎりが定番。嬉しかったのは事務所の人がアイスを差し入れしてくれたこと。暑い現場ですが、スポットクーラーのおかげで助かります。
この仕事に向いている人は温厚な人の方がいいですよね。たとえばパーブルの機械には前と後ろに担当がいて、後ろの担当は落ちてきた布を台車に乗せる役割で、前と後ろは週ごとに入れ替わって二人一組でやっていきます。チームワーク必要ですよね。これから現場で教えていくなら若い子も歓迎です。
段取りって人によって違うでしょ。マニュアル化できないんです。むしろバラバラの方が個性があっていいんです。スピードはある程度一緒。決められたものはある程度あるからそれをどのように組み立てるかは個人です。
自分で段取りを組んで休憩も調整しています。生地が多い時は残業になるから休憩を後半に取ったり、生地が少ない時は先に休憩を取ったり。お昼ご飯のときも機械から離れられないのでおにぎりが定番。嬉しかったのは事務所の人がアイスを差し入れしてくれたこと。暑い現場ですが、スポットクーラーのおかげで助かります。
この仕事に向いている人は温厚な人の方がいいですよね。たとえばパーブルの機械には前と後ろに担当がいて、後ろの担当は落ちてきた布を台車に乗せる役割で、前と後ろは週ごとに入れ替わって二人一組でやっていきます。チームワーク必要ですよね。これから現場で教えていくなら若い子も歓迎です。
発見があること
出会いがあること
好きな生地はフリース、ベロア、スエードみたいに起毛加工がかかったものですね。手触りがいいです。
加工の面白さって、発見なんですよ。たとえば糊抜きした直後は大抵一番柔らかいことが多いんですが、ノリ落としを通ったのにパリパリ?なんで!みたいなものに出会うこともあったりして。生地って面白いですよね。
加工はもちろんずっとやってきたのでやりやすいですし好きですが、今後やってみたいことはと聞かれたら染色の現場は気になってます。あとやはり社内でできた生地とかもっと見たいですね。休憩を取る時とかに生地とか見に行ける場所があったらいいなと思います。
加工の面白さって、発見なんですよ。たとえば糊抜きした直後は大抵一番柔らかいことが多いんですが、ノリ落としを通ったのにパリパリ?なんで!みたいなものに出会うこともあったりして。生地って面白いですよね。
加工はもちろんずっとやってきたのでやりやすいですし好きですが、今後やってみたいことはと聞かれたら染色の現場は気になってます。あとやはり社内でできた生地とかもっと見たいですね。休憩を取る時とかに生地とか見に行ける場所があったらいいなと思います。