デザインって
色柄形だけでないと
加工の現場で学びました
東播生え抜きです。そして曾祖父、祖父もTOBANの人です。実家が西脇で元々機屋をしており、染色とか機場もあるような家だったんです。だからではないですが、高卒後デザインの学校に進み、写真を加工したりポスター作ったり、CDジャケットを作ることを勉強しました。それを仕事にするというよりも生地作りという仕事にデザインの学びも活かせるかなと。企画に興味あるかと言われたら今はそこまでではないですね。加工が面白いんですよ。仕事は当時70歳のおじいさんだった大ベテランの師匠に機械の基本を教えていただき、そこからは自分の経験で積み上げてきて、今に至ります。
はじめは出荷にもいましたし、サーキュラー加工とか幅をセットするヒートセットにもいたんですが、樹脂が一番長いですかね。
機械にも
個性があるんです
樹脂の機械2台を扱っているのですが、1号より2号は新しいんです。性能云々というよりも個性、乾き具合とか違うんですよね。それぞれの機械の特徴がわかると楽しいです。
柄修正機に入れて斜めになった布を補正したりするんですが、右上がりの柄とか左上がりの柄とかずれ方があって、それを真っ直ぐにするのってとても大切な工程です。というのは次が最終のサンフォライズだから、できるだけ私の時点でズレとか歪みとか直して渡していきたいんですよ。また、サンフォを通して幅が縮みすぎることとかがあった場合には、生地が戻ってくるので再加工したりもします。機械のスピードも指示があって回ってくるんですが、現場でちょっと調整はしてます。というのも私たちは機械の癖を知っていますし、生地の特徴を見極めて現場で調整することも必要だからです。たとえば固い生地、タイプライターとかコート地って乾き具合が他と違うので皺は入りやすいんですよ。
温度は指示に従いつつも厚地はゆっくり機械に通してあげる、薄地はちょっと早くとか。液によっても温度とスピードの組み合わせで反応が変わるものも多いですから。
柄修正機に入れて斜めになった布を補正したりするんですが、右上がりの柄とか左上がりの柄とかずれ方があって、それを真っ直ぐにするのってとても大切な工程です。というのは次が最終のサンフォライズだから、できるだけ私の時点でズレとか歪みとか直して渡していきたいんですよ。また、サンフォを通して幅が縮みすぎることとかがあった場合には、生地が戻ってくるので再加工したりもします。機械のスピードも指示があって回ってくるんですが、現場でちょっと調整はしてます。というのも私たちは機械の癖を知っていますし、生地の特徴を見極めて現場で調整することも必要だからです。たとえば固い生地、タイプライターとかコート地って乾き具合が他と違うので皺は入りやすいんですよ。
温度は指示に従いつつも厚地はゆっくり機械に通してあげる、薄地はちょっと早くとか。液によっても温度とスピードの組み合わせで反応が変わるものも多いですから。
生地のクセが整って
キレイに仕上がる醍醐味
樹脂加工は基本的には液をつける工程なのですが、それこそ撥水から柔軟剤、その真逆のパリッと固くするもの、タイプライターとかもありますし、ドライワッシャーとかは樹脂とワッシャーの組み合わせですよね。たとえばシワ加工って基本的には生地幅が加工前よりも狭くなるんですよ。でも広幅で仕上げたいなんていう時もあって、技術の野村さんたちが設計したものを実現するのもこの仕事。現場それぞれ楽しい発見がありましたけど、樹脂は生地の変化が見れて、本当に面白いです。布って織っただけでなく、加工でバリエーション作れるので、プレーンなものでも色々やれる、そんなニーズも増えているようなのでやりがいありますね。
そしてやりがいはキレイに仕上がった時に感じます!生地にも実はクセがあるのですが、ちゃん準備して機械に通してあげたら整って出てくるんですよ。
いろんな生地が加工に回ってきますが、見ていて楽しいのは播州織の定番チェック柄。
特にいろんな色を使ったものがいいなあって思います。他ではちょっとなかなか見ないぞ、これいいやつだって思う生地を見ると嬉しいですね。
そしてやりがいはキレイに仕上がった時に感じます!生地にも実はクセがあるのですが、ちゃん準備して機械に通してあげたら整って出てくるんですよ。
いろんな生地が加工に回ってきますが、見ていて楽しいのは播州織の定番チェック柄。
特にいろんな色を使ったものがいいなあって思います。他ではちょっとなかなか見ないぞ、これいいやつだって思う生地を見ると嬉しいですね。
生地と機械の
段取りが大切
他の現場とあまり接点がないので違いはよくわかりませんが、染色とか織布さんの方がもっと職人っぽいイメージはありますね。でもおそらくどの現場もそうでしょうが、段取りは大切です。白いものと黒いものは繋げていかないとかね。白を先に入れてあげてあとは黒。汚れとか埃とかまで考えます。タンブラー(皺加工)もやってたんですが、サーキュラーから来た順番でタンブラーかけるんですが、湿ってないといけないから乾かないように気を配ります。
段取りはまさにその生地の特徴によりますよね。だから加工の現場では生地の特徴と機械のクセをちゃんと見ていかなければいけないと思います。
段取りはまさにその生地の特徴によりますよね。だから加工の現場では生地の特徴と機械のクセをちゃんと見ていかなければいけないと思います。
現場の面白さを
伝えていきたい
基本的に樹脂加工では機械がずっと動いているので現場を離れるのは難しいので、休憩は先か後に取るようにしていて、お昼時間は機械を見ながらおにぎりとかサンドイッチとか食べてます。おにぎりで好きな具は梅干しです。夏は暑くて冬は寒いんです。欲しいものですか?夏にアイス、冬に焼き芋の差し入れとか嬉しいかもですね。どこかに行って休憩を取れないので、機械の前で楽しめたら嬉しいなあ。敷地内に芋畑とかどうでしょう(笑)?
今の現場って機械を使う仕事ですが、私自身は元々メカ系が好きだったりとかでは全然なくって、ここにきて初めて学び、やっていて面白さに気がつきました。自分がまだ面白さを知らないものでも出会うことで好きになることもたくさんある。そういうことを教えたり伝えるのって難しいですけど、新しい人、若い人が現場に来てくれたら仕事だけじゃなくって私が見つけられたように、仕事の面白さを優しく伝えてあげたいなって思ってます。
今の現場って機械を使う仕事ですが、私自身は元々メカ系が好きだったりとかでは全然なくって、ここにきて初めて学び、やっていて面白さに気がつきました。自分がまだ面白さを知らないものでも出会うことで好きになることもたくさんある。そういうことを教えたり伝えるのって難しいですけど、新しい人、若い人が現場に来てくれたら仕事だけじゃなくって私が見つけられたように、仕事の面白さを優しく伝えてあげたいなって思ってます。