Author Archives: kanazawatoru

高永 彩美

アクティブな事務職の面白さが東播にはあります 元々派遣で製造系の会社にいて、販売と接客も2箇所で経験したのですが、ご縁があって東播に就職しました。地元で事務系の仕事を探していた時に新聞広告を見て知ったのがきっかけです。具体的な仕事の内容としては出荷の明細管理なのですが、出荷先はそこに縫製工場さんがあるからかもしれませんが沖縄から北海道まで幅広いです。あとは神戸港宛ということで輸出も?という感じです。入社後、試験室事務から加工事務を経て出荷事務になり、今は竹村さんと2人でやっています。…

在田 圭吾

デザインって色柄形だけでないと加工の現場で学びました 東播生え抜きです。そして曾祖父、祖父もTOBANの人です。実家が西脇で元々機屋をしており、染色とか機場もあるような家だったんです。だからではないですが、高卒後デザインの学校に進み、写真を加工したりポスター作ったり、CDジャケットを作ることを勉強しました。それを仕事にするというよりも生地作りという仕事にデザインの学びも活かせるかなと。企画に興味あるかと言われたら今はそこまでではないですね。加工が面白いんですよ。仕事は当時70歳のおじいさんだった大ベテランの師匠に機械の基本を教えていただき、そこからは自分の経験で積み上げてきて、今に至ります。 はじめは出荷にもいましたし、サーキュラー加工とか幅をセットするヒートセットにもいたんですが、樹脂が一番長いですかね。…

黒﨑 智弘

色柄だけでなく生地の性質まで再現する仕事の面白さ 東播との出会いは友人の親父さんからの紹介。それをきっかけに入社しました。 はじめは長谷川さんがされている出荷業務をやっていて、そのあと今の仕事を担当するようになりました。自分の役割を平たくいうと、小さな布切れから糸のキログラムを計算し、糸手配して、黒を何キロ、水色何キロ染めるみたいに実現するための設計図を書くことです。…

長谷川 隆之

普通よりも変化球を楽しむ。そして心から伝えること 実家は加西市の播磨中央公園近くですが、前職の半導体工場が閉鎖され、東播で働くようになりました。働く環境は全く違いますね。前職は年間半分休みで4日行って3日休みの夜勤でしたから。そう、大島さんと一緒です。 私の仕事は最終的に生地を出荷に間に合わせるところなので、全工程を大雑把にわかっておくことが大切です。 東播はそれこそ糸発注から染め、織り、加工、出荷までできる会社で、生地を作るってすごく多くの工程にいろんな方々が関わっておられるでしょう?たとえば糸は黒﨑さん、松原さんのお二人が、織布は茨木さん、清水さん、片浦さんの3名が工程を立てて、じゃあ長谷川よろしくって手渡される感じです。もちろん糸発注や織るのに必要な染糸をそろえることなど一部はその担当がいるんで、そのあたりは私が手を動かすというよりは気にしておく感じです。 初めは加工の現場にいたんですよ。でもTXに移動して6年、慣れてきたらこっちの方が向いているなって感じます。…

宮﨑 稜

指の感覚で良い巻き具合を読み取る。空手も糸も感覚って大切 親戚が播州織をやっていて、私自身、学校卒業後にまだ夢というものがなくって、「まずは働こう、お金を稼ごう!」って思ったんです。事務仕事よりも現場がいいなあ、自分で仕事を進めていけるのがいいなと思っていた時に、東播に出会い、現場に入りました。…

井上 トゥー

糸も文化も人も繋がるのが楽しい 私はベトナム出身なんですが、実習生として3年間東播で働いた時に初めて機織りに出会いました。当時10人で一緒に日本にきて、3年経ってみんな帰国しましたが、私は2024年の12月で丸10年になります。2014年に再入社してからずっとワーパーの担当です。日本に来ようと思った理由は、ベトナムでちょっと日本語を学んでいたのもありますし、日本のイメージが良かったんです。景色もいいですし。私の名前、トゥー・ファムティスアンって、トゥーが秋、スアンが春を意味するベトナム語なんですよ。季節感がある日本みたいでしょう? 日本人ってベトナム人よりも勤勉で、働き方が真面目なのもいいですね。約束しても30分ぐらいずれて伸びるベトナム人に比べて日本人はきちんとしていたり。 え、私ですか?プライベートではどうかって?仕事場での私と変わらないと思っていますが(苦笑)。…

高瀬 裕美

ビーカーの中で見ている色を大きなスケールで見ていきたい 以前は試験の会社で堅牢度とか物性とか調べる仕事をしていました。出身もずっとここ西脇なので、地元で仕事探しをしていた時に前職のお客さんだった東播を知っていて、再就職させていただきました。東播にも試験の部署あるんですが、そこではなく染色に配属され今に至ります。今着ている白衣は普段から着ている制服です。 染色という仕事の流れとしては、まず色見という片山さんたちのところでデザイナーさんやお取引先さんからいただいた色への要望を解釈しレシピを作られたものを、私がいるところでビーカー染色試験して、それを片山さんたちのところに戻してチェックしてもらい、その後、釜、乾燥という順番で色が染まっていきます。 元の染料は何百種類もあって、全てメーカーから仕入れているのですが、その中でもよく使う40種類ぐらいは水に溶かしてストックしています。水で溶かしたものは1週間もたないので、たまにしか使わない色はその都度水で溶かして使います。…

大島 利英

生地の個性を見極めて機械を操作する。最後はやっぱり人 半導体の会社にいたのですが、その時の同僚が先に東播で働いていたこともあって、口利きしてくれたことをきっかけに、東播で働き始めました。半導体の工場とは全然雰囲気違いますよ。あっちはクリーンルーム、常に23度、埃NGな世界ですから、今は真逆。埃まみれで暑くて寒い(笑)! でもね、今の方がいいです。だって半導体は“人”っていうよりも“エンジニアリング”の世界。でも東播は機械を使ってやっても、やっぱり人。人が大切だからです。 サンフォライズってイメージとしては大きなアイロンみたいなものに通して、生地の伸び縮みを固定する感じなのですが、作業としては、送り具合を試験室でデータ化してくださるので、それをみて機械の送りを調整していきます。加工自体は機械がやることであっても、人がやる調整、これが大切。現場では生地が厚いものだともう少し送ってあげた方がいいかななんて、生地の厚みによって調整を細やかにみていたり、チェックとか柄物は歪みもでやすいのでその辺りは気を配ります。入社後、樹脂加工に5年いたのち、サンフォライズ担当になりました。樹脂加工は液を使って形状記憶させたり、幅整えたり、熱かけてシワ防止をおこなったりしました。こうしてみると加工一筋ですよね。樹脂加工では指示を受けて自分で調液もやってました。5年やって樹脂加工のコツが見えてきた時に、突然サンフォに移動って言われ、正直「なんで?」ってなりましたよ。また移動するならどこがいいかって?そうですね、樹脂かなあ。いろいろできて面白いですからね。でもやっぱり、今はサンフォがいいです。面白いです。…

安岡 秀子

布や糸の美しさ織機の面白さをもっと伝えていきたい 中国出身で、2012年から実習8期生として来日して3年間過ごし、そのあと就職して今に至ります。織物は17歳から中国で始めたので、織布は全般いろいろできます!今はリーチングマシーン専属で動かしているんですが、機械の調子が悪い時は経通しを手でやります。これができるのは私だけって言っていただけるんですが、この仕事は細かいけれど、できた時にすごく嬉しいんですよ。実習生にはベトナムからの子達もいますけど、彼女たちの中には織物の経験がない子もいます。その子たちに教えることもやっています。…

稲垣 裕一

原因から直す。いろんな意味で表に出ない仕事です(笑) 高校の求人で保全の仕事を見つけたのをきっかけに東播に入社しました。初めの1年はいろんな現場周りをさせてもらい、その後、染色の現場を経て保全の仕事に。保全って機械の動きを知らないと直せませんからね。染色工程がわかるからどこが悪いかとか見当をつけて直せるんだと思います。機械ってどんどん変わっていくので、部品が廃盤になることもあります。織機に関しては現場の人が基本的には慣れていて、調子が悪かったらまずはいろいろやってみるけど、難しくなったら私たちに声がかかります。 修理が必要な頻度ですか?毎日なにかしら調子悪くはなってますよ(笑)。最新の機械は初期不良も多いですし、一方で20年選手の古い機械も結構いるので。…

長田 真実

播博をきっかけに入社。女性初の染色現場希望が私です 奈良の短大に通い、そこの染色部で染織を学び、就職活動ではいろいろな企業を見ていました。でも、たまたま播州織産地博覧会「播博(ばんぱく)」という、織物のまちと播州織を紹介する生地マルシェに来る機会があり、そこで東播染工に出会いました。糸の染めから全ての工程をやっているところ、全てできることに魅力を感じ、いちばんいいなと思って、就職したんです。 東播の仕事の中では糸の染色をしているところ、まさに今のポジションが一番やりたかったことなのでうれしいです。もちろん生地作り自体にも興味はありますが、白い糸が徐々に染まっていくことを見るのが好きで、同じ糸でも染まり方が違ったりするのが楽しいんですよ。 ものづくりは元々好きです。編み物やパッチワークをしていた祖母たちの影響もあるかもですが、私自身も着物の生地を織っていたり、短大の卒業制作ではウールの太糸で織ったタペストリーを制作しました。モチーフはウミガメだったのですが、3ヶ月でデザインからすべて仕上げました。同級生の中には作家系を目指した子達もいましたが、私は東播で今の仕事をいただき、気がつくと1年あっという間に経っていました。大変なこともありましたけど、毎日楽しいです!夏は暑いですけどね。お昼休みは自分の時間を大切に、休憩室でお弁当を食べてその後のんびりしています。…

吉川 貴博

珍しい生地が織れるレピアの面白さを伝えて仲間を増やしたい 元々電気機器関連の仕事をしていて、転職で東播に来て18年、巻き掛け一筋です。ものづくりや生地に特別興味があったとは言い切れませんが、祖母が洋裁店をやっていて、生地サンプルは家にありました。 巻き掛けの仕事は糸をセットして織り終わるまでで、糸をかける、トラブルを直すの連続ですね。トラブルは機械の不具合が主な原因です。大きいもので2500m、一日100〜130mが16時間。それらの糸が切れたら結び直しが必要ですし、エア織機で糸が飛ばないとかいろんなトラブルあります。巻き掛けをやっていて、「これは難しいのが来たぞ。」って思うのは糸が細いもの。特にナイロンの緯糸、飛ばしにくいんですよ、空気抵抗が少ないから滑るんです。 また、糸細すぎてしっかり織ってもゆるむものとかもありますよ、ポリの糸とか特にね。 いろんな糸巻き掛けしていますけど、気に入っている生地を今回持ってきました。…

足立 一隆

正しく失敗することうまくいかないことも楽しむこと 東播染工に入社したきっかけは、当時の技術部長さんと父親が知り合いだったことです。私は西脇が地元で、長男なんですけど、一時期岡山にいて、それはそれで面白かったんですが、一生岡山で働くのは違うかもと。関西はいい意味でガツガツしてるんですけど、岡山はおっとりしてる。あと、地元西脇で生まれ育っていますから、右見ても左見ても知り合いがいるし、アットホーム。これがいい。私、知り合いがいる中で若干目立っていたいんですよ(笑)。東播染工だったら転勤がないと思ってたら、転勤はなくても意外と東京出張は結構ありました。初めは苦手でしたよ、東京出張。東京行ったら周り誰も知らんし、見知らぬ中での自分ですからね。…